2008年6月24日火曜日

ダンゴムシ飼育中

「全ての人間は、生まれつき、知ることを欲する」(出隆訳『アリストテレス 形而上学』岩波文庫)

6月15日からダンゴムシの飼育を始めました。子供の頃から昆虫を飼うのは好きで、カブトムシ、クワガタムシ、アリなど飼ったことがあるのですが、甲殻類のダンゴムシは初めてです。

子供が1センチ近い大物のダンゴムシを見付けたので、「飼ってみようかな」とふと思っただけのことです。うちの子は、毎日、保育園から帰ると「ダンゴムシいるかな?」といってマンション入り口周辺の石をひっくり返して探しています。これだけ好きなら飼ってみようかと考えた次第です。

100円ショップで飼育用の小さなケースを買い、砂を入れて、落ち葉を入れると立派な飼育空間になりました。1日に2,3回欠かさず霧吹きで水分補給をしていますが、最初に入れた落ち葉がぼろぼろになっていく姿を見て、ダンゴムシは生態系の物質循環の中で分解者の一翼を担っていることを改めて認識しました。

子供は毎日、何度もダンゴムシを観ています。触りたがり、事実触っているようです。

10日ほどダンゴムシを飼育して判ったことは、
(1)ダンゴムシは土にもぐって休むことがある。
(2)腐葉土のように朽ちた落ち葉の方が、乾燥気味の落ち葉より好んで食べる。
(3)落ち葉は、必ずしも端から食べるのではなく、どちらかというと葉の中の方から穴を空けるように食べることの方が多い。
(4)雨の日にマンション1階の雨の当たらない階段前のテラス部分に上陸して、雨から避難している。

(4)は飼育ケース観察から判ったことではないのですが、飼育を始めてダンゴムシへの関心が高まり、今まで見過ごしていたことに気づいただけのことですが、何か大発見でもしたような気分になりました。子供はもっといろんなことをみて、大発見した気分になっているのではないでしょうか。

子供との自然観察などは、大人の知的好奇心もくすぐってくれます。冒頭のアリストテレスの言葉は確かに至言であるなと思いました。

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