2009年4月15日水曜日

滋賀大学大津キャンパスの草花の名前を学ぶ

本日、教育学部の石上三雄先生から「滋賀大学大津キャンパスの草花」のデータベースの入ったCDが送られてきました。2009年春に教育学部を卒業した学生が、卒業研究で作ったデータベースです。写真や動画など映像による教材で、すばらしい出来映えです。2009年3月31日付京都新聞の記事のなかで、石上三雄教授は「子供たちの関心を植物へ向けるには野外観察が有効だが、理科教員が植物の知識に自信がない場合は、教科書や資料による座学だけの学習になる傾向がある」「子供たちは見て、触れることで関心を高める。本教材を教員や学生が使って知識を蓄え、子供たちの知的欲求に答えられる先生になってほしい」とのコメントをされています。
こうした貴重な教材がウエブを通じて、学生や教育現場の教員、それに一般の市民が自由にアクセスできることは、いいことだと思います。
■「滋賀大学大津キャンパスの草花」データベースは下記をクリックしてください。
「滋賀大学大津キャンパスの草花」←クリック

2008年7月27日日曜日

ダンゴムシの食べた落ち葉

 
 
 8月には、20日ほど中国に滞在する予定があるので、ダンゴムシの飼育が継続できないため、家の近くの草むらに放しました。ダンゴムシを放した際に、落ち葉の食べられた様子を写真に撮っておきました。科学的な記録とするなら最初に飼育ケースに入れた際の落ち葉も写真を撮り、比較できるようにすべきでしたが、そこまでは出来ませんでした。しかし、落ち葉の食べられ方の一端を知ることが出来ます。典型的には、上の写真の左下のように端から食べますが、上の写真の右上の葉のように葉っぱの中を丸く刳り抜くように食べる場合もありました。また、上の写真の右上の葉の左半分のように葉脈だけ残るような食べ方もしていました。飼育ケースの中で見ているときに、葉脈だけ残った食べ方のものがったのですが、今回放したときには完全に食べ尽くされて、良く判らなくなっていました。下の写真は、上の写真の葉をひっくり返して写したものです。こちらの面が、地面の方に面していた側です。砂がついたり、やや葉の表面の朽ちるスピードが速かったようです。
 今回の飼育の反省点ですが、飼育ケースに入れる砂の厚さが5ミリ前後ぐらいだったのですが、もう少し厚い、10ミリ程度の厚さがあった方が良かったかも知れません。ケース内の湿度のバッファーとダンゴムシが十分もぐれる深さを確保してやった方が良かったように思います。5ミリ程度だともぐったのが下から見えました。そんなに深くはもぐらないはずですが、ある程度の砂の厚さがあった方がダンゴムシはもぐりやすかったと思います。
 餌については、最初色々心配しましたが、野菜くずなどでも良いみたいでした。一番好んだのはスイカの皮でした。餌用に落ち葉や雑草を腐葉土のように朽ちさせるのも良いと思います。

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2008年7月19日土曜日

7月8日早朝の雨のこと

7月8日の早朝、短時間に激しい雨が降ったと記録しましたが、その件の続報です。

7月18日は、東京出張から帰り、その後夕方から城陽市で地域の学習会に参加しました。その学習会で聞いた話ですが、7月8日の雨は、城陽市では10分雨量25ミリだったそうで、10分雨量では最近60年のうち3位の雨量、上位三位も20年以内に起きていたそうです。降雨時間が短かったのですが、あちこちで道路を水が流れるような状況が起きたようです。あの雨が、1時間降れば、150ミリの大雨になるところだったようで、床上浸水などの被害が起きるすんでのところで雨が止んだようで、やはりあの日の雨は、記録的な激しい雨だったようです。

雨の降り方も変わり、都市化の影響で水の流れも変わり、都市型の水害が起きやすくなっているのに、その対策は、自治体の予算などなかなか難しいようです。地域の学習会へに参加させてもらい、何時も色々教えられることばかりです。

2008年7月8日火曜日

生物のスピード、自然のスピード

 午前6時頃、急な雷雨の音で目が覚めました。ぽつんぽつんの一粒一粒が大粒で、ベランダに置いてある物に当たる音で目が覚めたわけです。目が覚めてから直ぐに、もの凄い土砂降りになり、雷も鳴っていました。最初のぽつんぽつんからバケツをひっくり返したような激しい雨までの時間は、寝ぼけていますから正確ではありませんが、30秒かそこらではないかと思います。あっという間に土砂降りで、地表面は雨が溢れています。
 そのとき、私は寝ぼけた頭で考えたのが、「ダンゴムシたちは、無事逃げることが出来ただろうか?」と言うことです。土の中にもぐって眠るダンゴムシたちにとって、あの雨は、おぼれる危険のある大雨・大洪水クラスの雨ではないのか。地表にいたダンゴムシが、あの移動速度で雨水のないところに避難することが出来たのか、または、土にもぐっていたダンゴムシは、おぼれることなく生き延びることが出来るのか、ダンゴムシの専門家にすると何でもないことだと思うのですが、気になりました。ダンゴムシを飼うようになって、以前には気にしなかったことが気になってわけです。
 ここ数年夏の夕立が激しく降る傾向があるように思います。もしそうなら夕立などが以前の日本の風土の降り方と違ってきたなら生態系に影響が出るのではないかということです。夕立の降り方が激しく降るようになったのではないかという実感は、気象予報士の平井信行氏が、日本海学シンポジウム2006で行った講演の講演録の中でも、短い時間に強く降る雨の回数が増えていることが、指摘されていますので、私の実感は気象データによっても確かなことのようです。こうした変化を地球温暖化の影響ではないかと唱える論者もいるようです。地球温暖化との関連が疑われる異常気象が頻発し始めています。
 鷲谷いづみ先生 (東京大学)の『自然再生』(中公新書、2004年)のなかで、異常気象による生物絶滅の例として、コスタリカのモンテベルデ雲霧林の保護地区で起きたオレンジヒキガエル をはじめとする20種類ほどのカエルの一斉絶滅が紹介されています。オレンジヒキガエルの事例は、科学雑誌『ネイチャー 』に掲載された有名な事例で、その後、「消えるカエル(両生類の減少)」の謎に世界中の両生類学者が取り組む切っ掛けになったそうです。

参考資料
両生類の減少
FrogWeb

地球温暖化による気候変動、異常気象は、穀物生産高、穀物価格への影響だけにとどまらず、人間の生活に様々な影響を及ぼしますが、そうした人間の生活に影響を与えるだけでなく、異常気象から身を守る術のない生物種にとっては危機的な状況をうむということを私に教えてくれたのが、先に挙げた鷲谷先生の『自然再生』です。

そんな鷲谷先生の本のことを思い出しながら、寝ぼけた頭で考えていたのは、今朝のような激しい雨の降り方が温暖化の影響だとすれば、温暖化により自然のスピードが変わり(スピードが速くなり)、そういった自然界の環境変化が急速に起きる一方で、生き物のスピードは変われなければ、こうした雨の降り方の変化などは、ダンゴムシのような地を這う生物種にとっても少なからず影響があるのではないだろうかというものです。私の推理は、昆虫や甲殻類の世界からすると杞憂なのかも知れませんが、激しい雨音を聞きながら、私たちが考える「スピード」というものには、色々あるなと思いました。ダンゴムシは、そうした生き物のスピードを久しぶりに気づかせてくれました。

2008年7月2日水曜日

Innovative Shiga イノベーティブ・滋賀: 「琉球貿易図屏風」超高精細デジタルデータ

Innovative Shiga イノベーティブ・滋賀:「琉球貿易図屏風」超高精細デジタルデータ

私が、イノベーティブ・滋賀BLOGのサービス・イノベーション検討班長です。「琉球貿易図屏風」超高精密デジタルデータはちょっとした感動でした。感想の中身は、イノベーティブ滋賀BLOGをご覧ください。

2008年7月1日火曜日

ダンゴムシ飼育中(4)

7月1日 ダンゴムシの飼育ケースを観ると小さなダンゴムシが沢山歩いていました。どうも卵から孵ったようです。春から夏にかけてが、ダンゴムシの繁殖期だということですから予想されたことではありますが、飼育ケースの中でも繁殖しているわけです。まだ、育房を持つ雌(腹の部分に卵を抱えている個体)もいますので、これから続々飼育ケースの中にダンゴムシの赤ちゃんがあふれかえることになりそうです。1匹の雌が120個の卵を産むそうですから、本格的に増えだしたら自然に帰すことも必要になります。

白菜の切れ端やソーセージの切れ端ももりもり食べています。落ち葉のような精進料理だけでなく、新鮮な野菜や動物性タンパク質も欲しているようです。

2008年6月27日金曜日

ダンゴムシ飼育中(3)

私がダンゴムシを飼育するのを妻は嫌がっていたのですが、今日仕事から帰るとスイカの皮を飼育ケースの中に2つ入れていました。昨日のダンゴムシで黒だかりになっているスイカの皮をみて、妻の中で何か変化があったような気がします。

ダンゴムシに関するweb上の情報も沢山あることが判りました。
飼育方法については、「All About(オールアバウト)」が、
「ダンゴムシ博士になろう!」という記事を掲載しています。飼育方法など様々な情報を紹介してくれています。ダンゴムシは結構人気者だと言うことも判りました。